人とくるまのテクノロジー展 2025 名古屋

各種企画

JSAE Chubu Branch Research Report SessionsJSAE中部支部研究発表会

JSAE中部支部研究発表会

JSAE中部支部所属の技術者を中心とした研究発表会です。

※中部支部研究発表会は、オンライン聴講はありません

会場
聴講
無料【事前聴講予約制】
【第1会場】会議室 L5 〈定員:約90名〉

パワートレイン/環境1 7月17日(木)10:15~11:25

  • 高圧ディーゼル噴射燃料の噴霧特性解析

    ディーゼルエンジンの排気性能の改善の手段として燃料噴射高圧化がある。燃料の噴射期間中における運動量の推移を実測し、噴射速度を算出した。なお高速度カメラによる光学測定により噴霧の成長の時間推移を観察し、噴射速度を確認した。

    愛知工業大学
    武田 凌政 氏
  • ディーゼルエンジンにおける燃料噴射高圧化による排気性能改善

    ディーゼルエンジンにおける燃料噴射高圧化は噴霧の運動量増加及び噴霧の微粒化に寄与し、燃料と空気の混合が促され煤低減が期待できる。単気筒エンジンを用いた燃焼試験を行い、排気特性の実測から燃料噴射高圧化に伴い煤が低減することを確認した。

    愛知工業大学
    加藤 尊史 氏
  • ディーゼルエンジンにおける水素酸素ガスによる熱効率向上に関する研究

    生成した水素酸素ガスをエンジンに投入することで、燃費向上が期待できる。吸気に水素酸素ガスを投入し、燃焼期間の改善効果を排ガスの二酸化炭素濃度にて算定した。その結果、水素酸素ガスを連続投入することで二酸化炭素濃度の低減を確認した。

    愛知工業大学
    春日井 貫太 氏

パワートレイン/環境2 7月17日(木)11:35~12:20

  • HDV Euro7規制向け後処理システム技術ソリューション (DPF/SCR)

    HDV Euro7排ガス規制(28年5月施行)の達成においては、10nm粒子を含む PN低減と低温での高NOx浄化の両立が要求される。本編では当該規制向けの後処理システム技術動向および、高捕集DPF技術と高効率SCR向けハニカム技術について報告する。

    日本ガイシ株式会社
    岡井 健悟 氏
  • ディーゼル排ガス中有害成分の酸化チタン熱触媒によるリアルタイム処理

    酸化チタン熱誘起触媒を用いたディーゼルエンジン排ガス中の有害成分の酸化を目的とし、ディーゼル排ガスをリアルタイムで直接酸化チタン触媒に導いて酸化分解実験を行い、酸化・分解性能を明らかにする。

    大同大学大学院
    長瀬 慎之介 氏

安全/社会実装 7月17日(木)13:05~14:15

  • 安全論証の観点からの自動運転に対する社会受容性調査

    自動運転の安全性を保証する「安全論証」の国際的なルール作りが進行している中、社会受容性の観点からも評価を行う必要がある。本研究では、安全論証の観点から予見される自動運転車の事故に基づいてユーザ調査を行い、自動運転の社会受容性を調査した。

    株式会社デンソー
    馬場 厚志 氏
  • AIを利用したドラレコ映像からのシミュレーションシナリオ生成

    AIを活用することで、距離センサを使わずにドラレコ映像のみから走行軌跡を算出し、バーチャルテストに必要なシミュレーション用のシナリオ(OpenSCENARIO)を効率よく生成する方法を紹介する。

    トヨタテクニカルディベロップメント株式会社
    河辺 泰貴 氏
  • 交換式バッテリ搭載EV二輪車の開発( 副題:実証試験によって得られた技術概要)

    スズキ株式会社は交換式バッテリーを用いた電動スクータを開発し、東京・大阪で実証実験を行った。本研究は実証実験で得られたデータと被験者の意見から、車両の使われ方や改善点を把握し、次機種の電動二輪車開発に活用することを目的とする。

    スズキ株式会社
    皆川 英佑 氏

14:50〜16:00 Q&A(フリーブロック 他) 技術交流会

【第2会場】会議室 L6 〈定員:約90名〉

材料 7月17日(木)10:15~11:25

  • MSE法を用いた各種材料の損傷評価法の開発

    すべり軸受用樹脂コートや金属接合材の損傷予測のためにMSE法の適用を検討した。樹脂コート内の添加材の凝集や金属接合材の接合面に存在する金属間化合物での破壊の予測にMSE法が使用できる可能性が示唆された。

    大豊工業株式会社
    神谷 周 氏
  • ドライブシャフト強度机上予測精度向上

    部品の小型軽量化に貢献するために、塑性域に到達しているか判断する強度検討が必要となっている。それを実現する手法として、熱処理解析で得た塑性に影響する硬度分布を反映した強度解析を行った。上記解析結果と実験との整合確認結果を紹介する。

    株式会社ジェイテクト
    舟橋 和諒 氏
  • 次世代燃料燃焼環境を模擬した腐食試験とすべり軸受への影響

    カーボンニュートラル達成に向けて、ガソリンに代わる次世代燃料の研究が盛んにおこなわれている。本研究では、次世代燃料燃焼環境を模擬した腐食試験を実施し、オイルとすべり軸受の劣化状態を調査した。

    大同メタル工業株式会社
    近藤 誠 氏

材料/CN/CE 7月17日(木)11:35~12:20

  • 植物繊維を用いた柔軟性に優れた樹脂新素材の開発

    環境意識の高まりからカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーに貢献する技術が注目される中、これまでの植物繊維で補強した樹脂材料は高剛性化、軽量化の目的で自動車の機能部品に展開を図ってきた。内装部品をはじめとした身の回りの製品への適用を広げるため、柔軟性の付与について検討を行った内容を報告する。

    トヨタ車体株式会社
    水野 志歩 氏
  • マテリアルリサイクル拡大に向けたゴムの高品位再生技術の開発

    我々はマテリアルリサイクル拡大による循環型社会への貢献を目的に、ゴム再生技術開発に取り組んでいる。本講演では、我々の従来技術であるせん断脱硫の改良と、新技術である薬剤脱硫の併用による高品位な再生ゴムの取組みについて報告する。

    豊田合成株式会社
    青 達也 氏

フリー(人間工学・流体・騒音) 7月17日(木)13:05~14:40

  • 自動車走行時の上下非対称振動が乗り心地と生理学的反応に与える影響に関する一考察

    自動車走行時の上下振動が、乗員の乗り心地と生理学的反応(心拍、呼吸、筋硬度等)とに与える影響を調査した。特に本報では、上下対称及び上下非対称振動を、台上試験にて乗員に暴露した際の相関について考察する。

    静岡理工科大学大学院
    清水 魁人 氏
  • シートベンチレーションにおける騒音解析と改善検証

    今後の車室内空調では、シートベンチレーションを最大活用したい。しかし、BEVを初め作動音の音質に対する要求が厳しくなってくる。そのため、より快適な作動音を実現するために、現状とあるべき姿を明確にし、目標達成に向けた検証を実施した。

    トヨタ紡織株式会社
    大平 悟 氏
  • 多孔性材料を用いた流体騒音と抵抗の低減技術に関する研究

    HVACシステムなどの流体関連機械における流体騒音と流体抵抗の低減を目的とし、多孔性材料を活用した流体制御技術の研究成果を発表する。本発表では、多孔性材料の構造や特性が流体制御効果に与える影響を解析した結果について報告する。

    富山県立大学
    牧野 斗哉 氏
  • ディスクブレーキの引きずりトルク低減に関する考察(第2報)

    ディスクブレーキにおいて燃費・電費に貢献する特性の一つに引きずりトルクがある。本報告では市街地走行時の引きずりトルク低減を目的に風の流れが引きずりトルクへ与える影響をCFD解析によって定量化し、引きずりトルクの現象解明と予測技術に繋げ、安定的ゼロ引きずりの設計手法を報告する。

    株式会社アドヴィックス
    井上 卓巳 氏
  • 3次元形状生成AIの解釈性に基づく自動車空力開発の検討

    自動車空力開発において、計算コスト削減に深層学習を用いた形状生成AIを活用し空力性能評価を迅速に行う手法が検討されている。しかし、形状生成AIは解釈性が低いためモデルや適応範囲の妥当性推定が課題である。本稿では形状生成AIに対する形状特徴の寄与値を算出する手法を取り入れ、視覚的分析から解釈性向上を検討する。

    トヨタ自動車株式会社
    池内 大貴 氏