人とくるまのテクノロジー展 2025 名古屋

各種企画

JSAE Chubu Branch Research Report SessionsJSAE中部支部研究発表会

JSAE中部支部研究発表会

JSAE中部支部所属の技術者を中心とした研究発表会です。

※中部支部研究発表会は、オンライン聴講はありません

会場
聴講
【無料/事前聴講予約制】
【第1会場】会議室 L5 〈定員:約90名〉

シャシ・ボデー 7月18日(木)10:15~11:25

  • 電動車内騒音の広帯域音響制御技術に関する研究

    自動車内の空調機から発生する広帯域騒音を対象として、ドアスピーカや音声認識マイクを流用した広帯域音響制御を試みた。新たなアルゴリズムを構築することで、全座席で40 – 150 Hz帯において3 dB (O.A. [A])低減した取り組みについて報告する。

    富山県立大学
    大羽 優太 氏
  • ブレーキCAEによる車両開発

    CAEによるブレーキ性能予測を、車両開発へ適用した状況について紹介する。

    三菱自動車工業株式会社
    奈倉 健二 氏
  • セミアクティブサスペンションにおける翻訳機を応用した状態推定の検討

    セミアクティブサスペンションでは乗り心地制御を行うためにサスペンションのストローク速度の推定が必要となる。本稿では機械学習を用いる事によりストローク速度の推定精度を向上させたため、その結果を報告する。

    株式会社アイシン
    脇田 陸 氏

フリー 7月18日(木)11:45~12:55

  • CAEを活用した自動車用ホイールの動的性能設計手法

    本発表では、CAEを活用して自動車のホイールの動的性能、特に振動騒音と空気抵抗に関する性能を予測して設計する手法を検討した結果について報告する。

    富山県立大学
    小林 将 氏
  • 人体熱モデルを用いたキャビン内熱マネにおけるシートヒータ開発

    各種電動車の課題は暖房エネルギー低減であり、シートヒータなどの乗員を直接暖めるデバイスが求められる。本報では、人体―環境間の熱収支をモデル化した人体熱モデルを活用したシートヒータ開発の取組みを紹介する。

    トヨタ紡織株式会社
    塚本 健一 氏
  • 電動アシスト自転車のサドルの乗り心地構造化

    電動アシスト自転車向けのサドルの乗り心地を分解し、構造化する取り組みについて紹介する。

    ヤマハ発動機株式会社
    小関 泰子 氏

生産技術/要素技術 7月18日(木)13:40~14:50

  • カーボン樹脂複合材を用いたFCセパレータ高生産性技術

    当社独自の低抵抗化技術を用い熱可塑性樹脂を使うことでリサイクル且つ高速成形を可能としたセパレータ技術について紹介する。

    トヨタ車体株式会社
    蟹江 誉将 氏
  • 上塗り1回廻し2トーン工法の開発

    ルーフ2トーン意匠を塗装で再現する為には、上塗り塗装を2回実施する必要があり、生産性が大きく低下する。本課題に対し、塗料×工法の開発により、モノトーン塗装同様に上塗り1回の塗装で2トーン意匠を実現する事を可能にした。

    トヨタ自動車東日本株式会社
    鹿内 康平 氏
  • 高温時におけるμ低下要因の解析

    ブレーキ軽量化の技術開発として高温時μ低下原因を解析した。主要因にパッドの有機原料分解によるガスと液状物の発生があげられるが、いずれが支配的か明らかでない。本報では摩擦界面ガス圧と液状物量の影響を調べ、今回対象のパッドでは液状物が主要因であることを示した。

    株式会社アドヴィックス
    氏田 淳ー 氏

環境/フリー/CASE•MaaS  7月18日(木)15:10~16:45

  • ディスクブレーキの引きずりトルク低減に関する考察

    ディスクブレーキの燃費と電費に貢献する特性の一つに引きずりトルクがある。本報告は市街地走行時の動的な引きずりトルク低減を目的に、コーストダウン試験条件における引きずりトルクの発生要因とばらつきを調査した。また、引きずりトルクの予測手法と低減設計手法についての一考察を報告する。

    株式会社アドヴィックス
    清水 貴之 氏
  • 高耐衝撃性シルバーメタリック材着樹脂の開発

    スズキでは、CO2、および車内VOCの削減効果があり、リサイクル性が高い材着樹脂部品の開発を進めています。シルバーメタリック色は光輝剤を含んでおり、意匠性が高いですが、耐衝撃性が低下します。本開発では、高輝度を得られる量の光輝剤を添加しつつ、高い耐衝撃性を持った樹脂材料の開発について紹介します。

    スズキ株式会社
    遠藤 隆臣 氏
  • 自動車走行時振動が乗員の生理学的反応に与える影響

    自動車走行時の乗員の生理学的反応の呼吸や身体の動きなどの変化に着目し、乗り心地フィーリングとの相関を見出し、従来の自動車振動の評価指標とは異なる定量的な乗り心地評価手法の確立を目的とする。

    静岡理工科大学
    五十嵐 洋太 氏
  • Pairdriver®自動運転のためのハプティクスを活用した操舵協調制御フレームワーク

    自動運転機能の台頭にもかかわらず、技術的な課題と法制度の観点からドライバは依然として操舵タスクに従事することが求められている。本研究では、ドライバと自動運転システムが操舵タスクを共有する状況で一貫した触覚デザインを可能にする包括的な協調ステアリング制御フレームワークを提案する。

    株式会社ジェイテクト
    仲出 知弘 氏
【第2会場】会議室 L6 〈定員:約90名〉

要素技術/フリー 7月18日(木)10:15~11:25

  • IEEE P802.1DGのユースケースを用いた車載EthernetにおけるATSとCBSのQoS評価

    本論文は、Ethernetベースの車載ネットワークにおいて、IEEE 802.1TSN規格で定義されたATSを適用した際のQoSを、同じIEEE 802.1TSN規格であるCBSを適用した場合の結果と比較を行う。

    名古屋工業大学
    吉村 有花理 氏
  • Ethernetベースの車載ネットワークにおいて輻輳がIEEE 802.1ASの時刻同期の精度に及ぼす影響の定量的評価

    本論文は、Ethernet ベースの車載ネットワークにおいて、時刻同期プロトコルである IEEE 802.1AS による時刻同期を対象とし、ネットワークの輻輳が時刻同期の精度に及ぼす影響を評価している。

    名古屋工業大学
    小泉 舞歌 氏
  • 車載SDNの実装のためのP4による制御方式に関する一検討

    本論文は、SDVを実現する要素技術である車載SDNの実現のために、車載SDNで要求される機能として提言された4つの機能要件をP4により実現し、実験によりこれを評価することで、車載SDNの実現可能性を検討する。

    名古屋工業大学
    櫻井 佑真 氏

エレクトロニクス/フリー 7月18日(木)11:45~12:55

  • 硬部と軟部を接合部レスでもつ生物由来形状ポリマーによる機械振動の低減

    軽量かつ高効率な機械振動低減技術の構築を目指し、1000倍のオーダでヤング率の異なる硬部と軟部をもつポリマー薄膜材料の開発を進めている。本発表では、これにより機械製品の振動低減を試みた結果を報告する。

    富山県立大学
    井上 達哉 氏
  • MEMS技術と新規ナノギャップ電極による高速応答ガスセンシングに関する研究

    ガスセンサにおいて、電極間距離に着目した取り組み例は少ない。ナノギャップ電極を用いることで、従来の酸化物半導体ガスセンサとは異なる高速応答が得られることが分かった。この内容を報告する。

    日本特殊陶業株式会社
    近藤 智紀 氏
  • 発光/ミリ波透過エンブレムの開発

    自動車業界では車の電動化や自動運転の進展など大きな変革期を迎えている。このような車の進化に対応した、発光機能とミリ波透過機能を両立したエンブレムの開発に成功したため、製品の開発技術を報告する。

    豊田合成株式会社
    雲 純史 氏

パワートレイン 7月18日(木)13:40~14:50

  • 噴流による水素エンジンの混合気均質性向上に関する研究

    水素エンジンはカーボンニュートラルな動力源の1つとして着目されている。高出力化の観点で吸気バルブ閉弁後の筒内直接噴射が有効だが、混合気形成時間が短く不均質によりNOxが課題となる。本報は、混合気形成メカニズムを分析し、出力と低NOxを両立する均質混合気を実現する噴流の設計指針を提案する。

    株式会社デンソー
    曽我部 康浩 氏
  • 水素エンジンCAEの課題

    水素エンジンのCAEモデリングは、シミュレーション精度とコストのバランスの視点で多くのチャレンジがある。水素ガスの流れが非常に高速であることに加えて、水素の質量拡散率が高いため、流れと混合現象のモデリングは難しい。化学反応面では、火炎速度が速く、火炎の厚みが小さいため、燃焼の正確な計算が難しい。NOx生成、熱損失、クランクケース・ブローバイもまた、低コストシミュレーションでモデル化するのが困難な問題である。本発表では、これらの問題を詳細に議論し、潜在的な解決策についても簡単に触れます。

    ヤマハ発動機株式会社
    Saxena Kishal 氏
  • 流体解析を用いた油圧系異音メカニズム解明

    実験によるトライ&エラーで解決することが多かった油圧系異音に対して流体解析を適用し、バルブの調圧挙動を再現した上で流れ場を詳細に分析した。それにより回路内で油中のエアが膨張・圧縮して異音を発生させるという、実験では解明が難しいメカニズムであることを突き止めた。本報ではその詳細と対策について紹介する。

    ジヤトコエンジニアリング株式会社
    島田 勝 氏

パワートレイン/フリー/安全 7月18日(木)15:10~16:45

  • エンジン用軸受寿命延長のための異種オーバレイ組み合わせ

    昨今、ビスマスや樹脂は環境負荷物質である鉛に代わり、エンジン用軸受オーバレイの材料としての適用が進んでいる。本研究では、ビスマスと樹脂のオーバレイを最適に組み合わせることで、過酷な軸受運転条件下での軸受寿命延長の可能性を見出した。

    大同メタル工業株式会社
    羽根田 祐磨 氏
  • 住民主体のコミュニティプレイス創成の支援法とその意義-名古屋市高層団地住民を対象としたアクションリサーチ-

    国が掲げる「地域共生社会」を具現化する場と考えるコミュニティプレイス創出の支援法をアクションリサーチで実証し、継続のために必要な要件、住民が享受する価値を明らかにした。

    株式会社豊田中央研究所
    熊井 葉子 氏
  • 人中心の計測環境と機械学習を用いたデータ解析と効率化

    人中心開発が加速するモビリティ開発において、複雑化した[人+車両]データへ統合計測と機械学習を用いた圧倒的な効率化のアプローチを紹介する。

    トヨタテクニカルディベロップメント株式会社
    野口 翔太郎 氏
  • シミュレーションを用いた衝突被害軽減ブレーキおよび車線逸脱警報機能による衝突回避効果の予測技術の開発

    先進運転支援システムの普及により交通事故の低減や人身被害の軽減が期待されている。交通事故の発生状況は多様であり、安全機能の効果を実験的に検証することは容易ではない。本研究では、交通事故の多様な状況をシミュレーション上で模擬することにより、安全機能の効果を定量的に予測する技術を開発した。

    トヨタ自動車株式会社
    竹内 奈々 氏